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クラシック家具 脚のデザイン

 

家具の脚のスタイルは、見た目と機能性だけでなく、

歴史背景を探る手がかりとなり、

お部屋に配置するその他さまざまな家具と

組み合わせる際にも重要になる部分です。

 

歴史ある家具の脚のデザインの中で

特に有名なスタイルをいくつかご紹介致します。

 

【カブリオールレッグ】

日本では「猫脚」の愛称で呼ばれる事が多いスタイルです。

「Cabriole legs」(英語)とは、

テーブルや椅子などの家具の脚の下部を内側に向けて湾曲させたデザイン、

四足動物哺乳類の脚、特に有蹄動物の脚をまねたデザインを元としています。
イギリスのアン女王(1702~1714)の頃、ロココ文化が華やかだった時期に大流行し、

椅子以外にもクローゼットやテーブルなどの脚部に盛んに取り入られていました。

ボール&クロー・フットやパッド・フット等をまとめて

総称「ガブリオールレッグ」と呼びます。

↓ガブリオールレッグについて更に詳しく知りたい方はこちら

 

19世紀後半には猫足のバスタブ(Clawfoot bathtub)が

アメリカを中心に普及しました。
現在でもチッペンデールスタイルの家具等

さまざまなスタイルを組み合わせた

多くのリプロダクト家具に使用されています。

商品の詳細は《こちら》

 

 

【リードレッグ】 

神戸 家具

商品の詳細は《こちら》

 

脚に溝が一定の間隔で垂直に刻まれており、

古代ギリシャとローマのモチーフをモデルにしています。
REED は葦(アシ)の茎を指し、茎を束ねた様な溝を彫刻で

表現する事をリーディングと呼びます。

19世紀の変わり目に発展した後の新古典主義、

イギリスのリージェンシースタイル、

そしてフランスのエンパイアー様式で流行しました。

溝付きの脚(フルーティング)に似ています。

18世紀から19世紀にかけて、

リードレッグの人気は溝付き(フルーティング)の脚を上回りました。

 

神戸 家具

商品の詳細は《こちら》

 

 

【スパイラルレッグ(ツイストレッグ)】

商品の詳細は《こちら》

 

この非常に古いスタイルの家具の脚は、

ねじれたロープに似ています。

ルーツはインドで始まったと考えられており、

そのデザインは17世紀半ばにヨーロッパを西に横断し、

ポルトガル、オランダ、そしてイギリスに伝わり、

1660年頃から1703年頃に栄え多くのビクトリア朝の家具に使用されました。
特にイギリスではスパイラルレッグは、

スパイラルツイストまたは大麦の砂糖菓子に似ていた事から

バーリーシュガーツイストと呼ばれました。

 

【バルボスレッグ】

神戸 家具

商品の詳細は《こちら》

 

球根のように膨らんだ形をしている装飾のことを言います。

始まりは古く、誕生したのは12~15世紀頃のチューダー様式とされ、

イギリスのゴシック様式の僧院の柱に使われていたい

球根のような形のデザインからイメージされたと言われています。

その後、球根型の脚に彫刻が施されるようになり、その豪華な装飾は、

さまざまな家具の支柱や装飾に用いられました。

一般的には、16世紀から17世紀初めごろのエリザベス女王時代に流行したデザインが有名です。

 

【ボビンターニングレッグ】

ボビン(糸巻き)を積み重ねたような細工で、

17世紀にイギリスで発祥したとされています。

当時のイギリスでは羊毛産業が盛んで毛糸を巻いた糸巻きが原型とされています。

特に1630~75年頃に流行したとされ、産業革命前のイギリスで、

職人がろくろの上に木を乗せて1つ1つを刃物で削ってデザインしたされ、

今でも様々なアンティークデザインの家具の脚に使用されています。

 

【テイパードレッグ】

 

テイパードレッグは、18世紀中頃、

新古典主義(ネオ・クラシック様式)に流行しました。

「テイパード(Tapered)」とは「次第に細くなっていく」という意味。

足首にかけて細くなるデザインでバロック様式やロココ様式のように、

優雅で華やかな曲線とは真逆で装飾も少なくスッキリとしたデザインが特徴です。
古代ギリシャ神殿の支柱をイメージしてデザインされた

「フルーティング」と呼ばれる、縦に溝の彫が入った脚のデザインが

有名でその他にはアローフットやスペードフット等があります。

 

【スペードレッグ】

テイパードレッグやリードレッグのデザインが

多数使われているフランス家具「エハルト」

 

【サーベル・レッグ】
サーベル・レッグとは、サーベル(剣)のようなすらりと優美な曲線を持つレッグデザイン。
テイパードレッグがさらに変化し

流行したデザインが「サーベルレッグ」になり、

先細りでわずかに外側に張り出しています。

ギリシャの影響を受けたモチーフで、19世紀初頭に流行しました。

エンパイアスタイル、リージェンシースタイルのチェアにも多く使用されています。

 

その他にもメゾン・ド・マルシェでは

様々なデザインの輸入家具を多数取り扱いしております。

 

 

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