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トワル・ド・ジュイ

『Toile De Joy (トワル・ド・ジュイ) とは 』

誕生から200年以上たった現在でも愛されているトワル・ド・ジュイ。

フランス語で「ジュイの布」、「ジュイで作られた布」の意味を持ちます。

厳密には、パリ近郊の町「ジュイ・オン・ジョザス」の工場にて、18世紀後半から19世紀半ばにかけて作られたプリント生地のことです。

現代でも根強い人気の田園風景・人物柄から、植物柄、中国柄(シノワズリ)、幾何学模様、ストライプなど、約3万点にも及ぶ多種多様な柄が、当時製造されていました。

 

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トワル・ド・ジュイが誕生する以前の17世紀後半のフランスでは、エキゾティックな動植物が描かれたコットンプリント・インド更紗が大変流行しました。

あまりに流行したインド更紗は、1686年からその後73年間にわたって、フランス国内の布製造業協会に、更紗の制作・綿の輸入・使用を禁止されてしまいます。

1759年に禁止令が取り消されて、国内でも製造できるようになり、ドイツ生まれの捺染(なっせん)職人クリストフ=フィリップ・オーベルカンフが、1760年5月に「ジュイ・オン・ジョザス」に工場を設立します。(捺染=布地に模様を印刷する染色方法。プリント。)

これがトワル・ド・ジュイの誕生です。

 

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ジュイ工場の初期の生産品は、オリエンタルな植物柄や、ヨーロッパ好みの洗練された植物柄の木版プリント生地でした。

その後、産業革命がおこったイギリスから、洗練されたデザイン、新しい技術を積極的に吸収し、工場創設より10年後には、今日のトワル・ド・ジュイの代表柄=単色モノクロームの人物柄を生み出します。

トワル・ド・ジュイとして最も良く知られる、その田園風景に人物を配して単一色調で描いたデザインは、動物画家のジャン=バティスト・ユエの絵画を起用しています。

その他にも当時話題の出来事、流行のオペラや小説をテーマにした数々の人物柄の傑作が18世紀末から19世紀初めにかけて生み出され、ジュイ工場は黄金時代を迎えます。

 

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工場最盛期1805年頃には、1300人を超す職人や労働者が働いていました。

オーベルカンフ夫妻は、ベルサイユ宮殿でマリー・アントワネットに謁見を許され、ナポレオンは二度ジュイ工場を訪れ、自らの手でレジオンドヌール勲章をオーベルカンフに授けました。

しかし、フランス革命とオーベルカンフの死後、徐々に衰退していき、一代でフランス第三の工場にまで成長したジュイ工場は、1843年にその輝かしい歴史の幕を閉じることとなります。

度重なる政治変動、流行の変化、技術革新により安価で大量生産されるコットンプリントの流布による競争力の低下など、さまざまな要因が重なったため存続ができなくなったのです。

当時オーベルカンフ製作所で製造されていたものを、トワル・ド・ジュイと呼ばれていましたが、

現在では、美術館所蔵の柄を復刻したものや、当時のデザインを彷彿させる柄、現代の感覚あふれる配色や素材を使った新しいものも含めトワル・ド・ジュイと呼ばれています。

フランスを代表する柄として世界中にたくさんの愛好家がいます。


トワル・ド・ジュイ博物館

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メゾン・ド・マルシェでは、トワル・ド・ジュイ柄のカルトナージュや家具を取扱しております。

ぜひ、店頭でご覧ください。

 

 

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