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ダイニングテーブルの歴史と種類について
【ダイニングテーブルの歴史】
ダイニングテーブルが重要視されはじめたのは、エリザベス1世
(1558~1603年)が王位に就いた頃。
人々の暮らしが安定したことで、主人やその家族たちと
一緒に住んでいた召使、使用人たちが、自分たちの
家を持つようになり、ダイニングルーム(食堂)
が重要視されるようになりました。
その頃の、ダイニングテーブルは壁の近くに置かれ、
壁を背もたれにしてスツールやベンチが使われて
いましたが、背もたれが付きの椅子、ダイニングチェアが
造られるようになり、ダイニングテーブルも椅子の
デザインに合わせて徐々に装飾的になっていきました。
18世紀以降、今も昔も、英国の上流階級の暮らしの
中で一番重要な場所がダイニングルーム。英国での
最高のおもてなしは、「自宅の夕食にお招きすること」
なので、ダイニングルームで使うサイズが大きい
ダイニングテーブルは、お部屋のイメージも
決めるとても重要な家具でした。
お客様を招く場所だけに、出来るだけ豪華なものが
造られましたが、食後、男性だけがそのまま
ダイニングルームで過ごし、
女性はドローイングルーム(応接室)に移動するのが
習慣でした。その為当時のダイニングテーブルの
デザインは男性が好むような形が多いと言われています。
そんな大切なダイニングルームですが、実は
普段家族が食事するのはキッチンに置いてあるテーブルで
ダイニングルームを使うのは日曜日に親族や
友人が集まる時だけで、お客様用のテーブルは
高級材のマホガニー材やオーク材、ウォルナット材を
用いたものが使われ、家族用のテーブルは気軽に使える
パイン材という風に使い分けられていました。
【ダイニングテーブルの種類】
・ドローリーフ型
左右、両方のリーフを引っ張り出して大きく
使うのはもちろん、どちらか片方のリーフだけを
引っ張り出しても安定感があり、3サイズで使うことが出来ます。
もともと横に垂れている天板を引き上げて
固定することでサイズを大きくすることが出来ます。
ドローリーフテーブルは、現代の家具では
あまり見かけることがない、英国やフランスの
アンティーク家具らしい形のテーブルです。
16世紀後期のエリザベス時代には、現代と
変わらない構造で同じようなデザインのものが
すでに造られ、当時のデザインが今でもほとんど
変わらず、そのまま受け継がれています。
・バタフライ型
バタフライテーブルとは、ドロップリーフテーブル
の中の一つで、折り畳み式のテーブルのことを
言います。もともと横に垂れている天板を
引き上げて固定することでサイズを大きくすることが出来ます。
・象嵌型
テーブルの天板に、象嵌細工が施されたテーブル
となっております。象嵌(ぞうがん)細工とは
工芸技法のひとつです。象は「かたどる」、
嵌は「はめる」と言う意味があり、一つの
素材に異質の素材を嵌め込む技法で金工象嵌、
木工象嵌、陶象嵌などがあります。
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