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第13回 アール・ヌーヴォー”自然の美からなるデザイン革新”とは?
Character

最近クラシック家具のお店に入社した新人販売員。
ロリータファッションなど可愛いものが好き。

長年クラシック家具のお店に勤めるベテラン販売員。
冷静だが家具の事になると熱く語りだすクラシック家具愛にあふれた先輩。
機械化の流れから生まれたスタイル







アール・ヌーヴォーの時期におきた出来事



引用 Wikipedia 日清戦争 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Une-Partie-De-Peche-Rus-Jpn-Qing-Dispute-Korea-Feb-15-1887.png




アール・ヌーヴォーとは?


パリ万国博覧会(1900年)
引用 Wikipedia パリ万国博覧会 (1900年) https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Vue_panoramique_de_l%27exposition_universelle_de_1900.jpg
この万博は19世紀の総決算として開催され、最新の技術や芸術が集結しました。曲線的なデザインや植物をモチーフにした装飾が、建築・家具・ガラス工芸・ポスターなど多様な分野で展示されたアール・ヌーヴォーは、訪れた人々に鮮烈な印象を与えました。
アール・ヌーヴォーはこの万博を機に国際的なスタイルとして認知されていきます。




アーツ&クラフツ運動
19世紀後半のイギリスで起きたこの運動は、産業革命によって大量生産が進む中で失われつつあった職人の手仕事や美意識を重んじ、生活と芸術の統合を目指したものでした。
ウィリアム・モリスを中心に展開されたこの潮流は、装飾芸術への関心を高め、やがてヨーロッパ各地で独自に発展するアール・ヌーヴォーの誕生に大きな影響を与えました。
ウィリアム・モリス
産業革命による大量生産に異を唱え、中世の手仕事に美を見出した彼の思想は、「芸術と生活の融合」を目指すアール・ヌーヴォーの精神に大きな影響を与えました。自然モチーフの装飾や手工芸の重視といった特徴は、後のアール・ヌーヴォー様式に受け継がれていきます。
テキスタイル『Strawberry Thief(いちご泥棒)』
引用 Wikipedia ウィリアム・モリス https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Wmmorris3248.jpg




ウィリアム・モリスに関して詳しい解説はここから↓↓
アール・ヌーヴォーの特徴







アール・ヌーヴォーの作品
エミール・ガレ
エミール・ガレは、フランスのナンシー出身。自然のモチーフや繊細なガラス技法を用いてアール・ヌーヴォーの美学を体現した工芸家であり、装飾芸術の分野でその革新的なデザインが高く評価されました。
引用 wikipedia https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Emile_Gall%C3%A9_by_Emile_Gall%C3%A9.jpg
引用 ポーラ美術館 蜻蛉文香水瓶 https://www.polamuseum.or.jp/collection/006-0743/
引用 ポーラ美術館 薔薇文ランプ https://www.polamuseum.or.jp/collection/006-0696/



エミール・ガレに関して詳しい解説はここから↓↓
アルフォンス・ミュシャ
アルフォンス・ミュシャは、アール・ヌーヴォーを代表するチェコ出身の画家・デザイナーです。1894年に手がけたポスター《ジスモンダ》で一躍有名となり、女性像に花や曲線装飾を組み合わせた「ミュシャ様式」で人気を博しました。
華やかな装飾美で広告や日用品を芸術に昇華させた一方、晩年は民族の誇りを描く《スラヴ叙事詩》に取り組みました。
『黄道十二宮』(1896-97)
引用 Wikipedia https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Alphonse_Mucha_-_Zodiac.jpg
装飾パネル連作『四季 春』(1896)
引用 Wikipedia https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Alfons_Mucha_-_1896_-_Spring.jpg






サクラダ・ファミリア
サグラダ・ファミリアは、アントニ・ガウディが設計したバルセロナの未完成の大聖堂で、1882年に建設が始まりました。自然をモチーフにした独特のデザインが特徴で、現在も建設中であり、2026年頃の完成が予定されています。ユネスコ世界遺産にも登録されています。

サグラダ・ファミリアも、柱が木の幹みたいに枝分かれしていたり、光が森の中みたいに差し込んだりするのが特徴になっていますね



地下鉄乗り場 (ポルト・ドフィーヌ駅 アベス駅)
パリの地下鉄入り口は、アール・ヌーヴォーの建築家エクトール・ギマールによってデザインされました。
1900年のパリ万博に合わせて設置されたこれらの入り口は、植物や昆虫を思わせる有機的な曲線が特徴で、鉄とガラスを用いた革新的な構造が注目を集めました。現在でもアール・ヌーヴォーの美を伝える都市遺産として親しまれています。
ポルト・ドフィーヌ駅 https://paris-rama.com/paris_spot/029.htm
アベス駅 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Paris_metro_Abbesses.jpg



アール・ヌーヴォーの家具とは?









アール・ヌーヴォーは建築から工芸品・室内装飾など多岐にわたって展開されています
そしてメゾン・ド・マルシェではクラシック家具やエレガントな雑貨を取り扱っております
アール・ヌーヴォーの家具・雑貨を是非店舗でご覧ください
もっと詳しいアール・ヌーヴォーの解説はここから↓↓
まとめ
“アール・ヌーヴォー 自然の美からなるデザイン革新とは?”として今回はアール・ヌーヴォーについて学びました。
今回紹介したものはアール・ヌーヴォーの一部です。
紹介したもの、またそれら以外もアール・ヌーヴォーの家具様式の魅力ある文化たちを是非もっと調べてみてください!
当店では素敵なクラシック家具を多数ご用意しております♪