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第12回 19世紀のクラシック家具様式とは?②

引用 Wikipedia 産業革命 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Powerloom_weaving_in_1835.jpg

 

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クラ子 

最近クラシック家具のお店に入社した新人販売員。

ロリータファッションなど可愛いものが好き。

さとる

長年クラシック家具のお店に勤めるベテラン販売員。

冷静だが家具の事になると熱く語りだすクラシック家具愛にあふれた先輩。

 

産業革命の時期に登場した家具とは?

クラ子
クラ子
前回19世紀の家具を色々見ましたが、現代に向かっていく中でクラシック家具はどう変化していくのですか?
良い質問ですね
19世紀には、産業革命の進展により機械化が進み、大量生産が可能となるなどの大きな変化が起こりました
さとる
さとる

クラ子
クラ子
クラシック家具もその影響を受けたということですね
そうなんです!今回は、19世紀後期のクラシック家具を紹介していきましょう
さとる
さとる

19世紀(後期)の大きな出来事

19世紀後期の家具を解説する前に時代の大きな出来事を見てみましょう
さとる
さとる

クラ子
クラ子
日本は明治時代ですか!
明治時代の初期には、都市部で洋服や洋館が登場し、芸術やファッションなども新しいスタイルに変わり、まさに「華やかな文化の始まり」を感じる時代でした
さとる
さとる

 

引用 Wikipedia 産業革命 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Powerloom_weaving_in_1835.jpg

引用 Wikipedia 文明開化 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:BunmeiKaika.jpg

 

クラ子
クラ子
しかし産業革命はこの時期より少し前からありましたよね?
この時期は特に鉄道や蒸気船の発達で物資や人々の移動が効率化され、経済的成長を遂げました。電気の発展は20世紀初頭にまで続きました
さとる
さとる

クラ子
クラ子
まさに人類の進歩ですね
そうですね!その中で家具も近代化による影響を受けました
さとる
さとる

クラ子
クラ子
ど、どんな変化があるんでしょう?

19世紀の家具様式たち

それでは19世紀(後期)に登場した家具様式をいくつか紹介しますね
さとる
さとる

量産化の波 ルイ・フィリップ様式

フランスの王ルイ・フィリップ(在位:1830年–1848年)の治世に流行した建築・デザイン様式です。

ブルボン家の復活を拒否した市民層出身のルイ・フィリップが王位を握った時期でした。

短い期間の様式ですが、ルイ・フィリップ様式は市民層に広く普及した様式でした
さとる
さとる
クラ子
クラ子
ルイ・フィリップはどんな人だったのですか?

 

ルイ・フィリップ(フランス王)

ルイ・フィリップ(1773年–1850年)は、フランスの七月王政(1830年–1848年)の初代王でした。ブルボン家の復位を拒否し、1830年の七月革命後に即位しました。その治世は市民階級の支持を得ました。

1830年の七月革命後に即位し、君主制を復活させましたが、貴族的な豪華さを避け、市民的な姿勢を強調しました。彼の治世は近代的な経済やインフラの発展を促進しましたが、1848年の革命で退位し、フランスは再び共和制に移行しました。

引用 Wikipedia ルイ・フィリップ https://commons.wikimedia.org/wiki/File:1841_portrait_painting_of_Louis_Philippe_I_(King_of_the_French)_by_Winterhalter.jpg

クラ子
クラ子
市民に支持された王なんですね!人柄がよかったのでしょうか?
ルイ・フィリップは、ブルボン家のように貴族や特権階級の利益を守る姿勢を取るのではなく、市民層の期待に応えようとして「市民王」とも呼ばれました
さとる
さとる

クラ子
クラ子
市民から信頼されるのは権力者にとって良いことですね!なにしたんだろう?
具体的には商業や工業の発展を支援し、鉄道や運河、交通網の整備に力を入れました。また、選挙権の制限が緩和されたことで、市民層が政治に参加しやすくなり、市民からの支持と信頼を得ていましたね
さとる
さとる
クラ子
クラ子
街をより良くしようとする動きが感じられて素敵ですね

 

機械化の影響を受けて、量産しやすい形状の比較的シンプルな構造ですね!実用性もあり、市民から中流階級まで影響を与えました
さとる
さとる
クラ子
クラ子
短い期間で市民や社会に広まってルイ・フィリップ様式は凄いですね、、、。

 

帝国様式の変化 ナポレオン3世様式

ナポレオン3世様式は、ナポレオン3世の治世(1852–1870年)にフランスで発展した建築・インテリアデザインのスタイル主に第二帝政時代のフランスを象徴します

ナポレオン3世様式は第2帝政様式とも呼ばれました!つまりナポレオン1世の次の様式ということですね
さとる
さとる
クラ子
クラ子
なるほど!ナポレオン1世の次の様式もあったのですね

 

ナポレオン3世(シャルル・ルイ=ナポレオン・ボナパルト

ナポレオン1世の甥で1852年に皇帝に即位。「ナポレオン3世」となり、第二帝政を開始した。

1850年代は「権威帝政」と呼ばれる強圧支配を敷いたが、1860年代頃から「自由帝政」と呼ばれる議会を尊重した統治へと徐々に移行した

引用 Wikipedia https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Franz_Xaver_Winterhalter_Napoleon_III.jpg

内政面ではパリ改造計画、近代金融の確立、鉄道網敷設などに尽くしフランスにも近代化に一役買っていました
さとる
さとる
クラ子
クラ子
1世に負けない活躍ですね!

パリの積極的な改革は街並みに大きな影響を与えましたね
さとる
さとる
クラ子
クラ子
観光地として魅力的な都市になる基礎を作ったのですね!

 

パリのオペラ座(ガルニエ宮殿)

ナポレオン3世の時代の都市改造の一環として建設され、ナポレオン3世様式を代表する建物です。

豪華で装飾的なデザインや壮大な規模、パリの近代化を象徴する役割を果たし、ナポレオン3世の権力と威厳を表現しています。

File:Paris Palais Garnier 2010-04-06 16.55.07.jpg

引用 Wikipedia ガルニエ宮 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Paris_Palais_Garnier_2010-04-06_16.55.07.jpg

バロック・リバイバル様式の建築様式も含んでいて神話的な彫刻や金色の装飾が施されていますね
さとる
さとる
クラ子
クラ子
煌びやかな装飾で迫力を感じます。オペラ座の神秘的な雰囲気にマッチしています!

家具もバロックリバイバルや、ルイ16世様式を基にしたインテリアなどが見られました。
折衷的な様式であり他様々な家具様式が取り入れられました。
さとる
さとる
クラ子
クラ子
ナポレオン1世の時の重厚感も残しつつ、アップデートしている感じが良いですね

 

華やかに重なる美 ヴィクトリアン様式

ヴィクトリアン様式は、イギリスのヴィクトリア女王(在位:1837年–1901年)の時代に流行した建築・デザインのスタイルです。この時代は産業革命と社会的変革の時期でありヴィクトリア女王の治世の長さと、イギリスの帝国主義時代の影響が反映されました

紹介した様式の同時期のイギリスはヴィクトリア期であり、ヴィクトリアン様式が登場しました
さとる
さとる

クラ子
クラ子
イギリスといえば前回のリージェンシー様式を思い出します
そうですね!まさにリージェンシー様式から発展し広がっていった様式となります
さとる
さとる

 

アレクサンドリナ・ヴィクトリア(ヴィクトリア女王) 

ヴィクトリア女王はイギリスのヴィクトリア朝時代(1837年–1901年)を象徴する人物であり、イギリスの工業革命や帝国主義の拡大を促しヴィクトリア朝時代を形作りました。

彼女の治世を通して社会的・政治的変革を促し、工業革命を支援し、イギリス帝国の最大の拡大期を迎えました。

引用 Wikipedia ヴィクトリア(イギリス女王) https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Coronation_portrait_of_Queen_Victoria_-_Hayter_1838.jpg

ルイ・フィリップ様式とは違い、長い期間で変化していったのがヴィクトリアン様式ですね
さとる
さとる
クラ子
クラ子
ヴィクトリアン様式は様々な変化を遂げるのですね。この時期はどのような特徴があったのですか?

機械化の影響を大きく反映していて、様式にもその影響がみられます
さとる
さとる

 

セント・パンクラス駅

イギリス・ロンドンの主要な鉄道駅のひとつで、ヴィクトリアン様式の建築として有名です。

1850年に開業され、ヴィクトリア女王の治世下で建設が進められました。この駅は、産業革命と鉄道網の拡大を象徴する施設として、ヴィクトリア時代の発展を反映しています。

ゴシック・リバイバルや、鉄道技術の革新を取り入れた壮大な建築です。ヴィクトリア朝時代の好まれたデザインが感じられます。

引用 wikipedia https://commons.wikimedia.org/wiki/File:St_Pancras_Railway_Station_2012-06-23.jpg

産業革命によって内部の鉄とガラスを使用した技術的な進歩は、ヴィクトリア時代の建築スタイルの特徴を色濃く示していますね
さとる
さとる
クラ子
クラ子
時代によるクラシック様式の進化を感じます!

技術的な進歩と美しい建築が共存しており、現代でも美しい建築として評価されています
さとる
さとる

 

折衷様式やバルーンバックチェアのような特徴的なデザインは、当時から人気を博していました
さとる
さとる
クラ子
クラ子
可愛らしいです!部屋に置くとクラシックな雰囲気を持ちつつ、デザイン的な要素も感じられて魅力的です
歴史的なデザインを踏襲しながらも、装飾的で洗練された雰囲気を感じられますよね
さとる
さとる

クラ子
クラ子
クラシック家具も時代とともに進化しながら受け継がれていますね
その通りです!現代にいたるまでクラシック家具は様々な姿に形を変えました。実はヴィクトリアン様式あたりで大きなクラシック家具の様式の歴史は終息していきます
さとる
さとる
クラ子
クラ子
え!そうなんですか!?クラシック家具の様式は今後登場しないのでしょうか
家具様式は、より大量生産に適したシンプルなデザインへと変化していきました。しかし、その様式たちの美しさや輝きは今も受け継がれていますよ!
さとる
さとる

クラ子
クラ子
色褪せないクラシック家具は魅力でいっぱいです!

 

 

19世紀のクラシック家具様式は建築・家具において様々な様式が展開されています

そしてメゾン・ド・マルシェではクラシック家具を取り扱っております

19世紀の家具様式を是非店舗でご覧ください

 

 

もっと詳しい19世紀の家具様式やヴィクトリアン様式の解説はここから↓↓

19世紀の家具様式解説トピックス ~19世紀のクラシック様式~ 古典の輝きが息づく時代

ヴィクトリアン様式解説トピックス ~英国の黄金時代を彩るヴィクトリア女王様式~  家具デザインの歴史

まとめ

“19世紀の家具様式②”として今回は19世紀の家具様式(後期)について学びました。

今回紹介したものは19世紀の家具様式の一部です。

紹介したもの、またそれら以外も19世紀の家具様式の魅力ある文化たちを是非もっと調べてみてください!

 

当店では素敵なクラシック家具を多数ご用意しております♪

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