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第11回 19世紀のクラシック家具様式とは?①
Character

最近クラシック家具のお店に入社した新人販売員。
ロリータファッションなど可愛いものが好き。

長年クラシック家具のお店に勤めるベテラン販売員。
冷静だが家具の事になると熱く語りだすクラシック家具愛にあふれた先輩。
19世紀に登場した家具とは?






19世紀(前期)の大きな出来事




引用 Wikipedia 黒船来航 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Commodore-Perry-Visit-Kanagawa-1854.jpg
引用 Wikipedia 坂本龍馬 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sakamoto_Ryoma.jpg
引用 Wikipedia アヘン戦争 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Destroying_Chinese_war_junks,_by_E._Duncan_(1843).jpg




19世紀の家具様式


ナポレオン帝政の象徴 アンピール様式
ナポレオン戦争の終結後、ヨーロッパ社会は変動の時期を迎えました。
新たな富が生まれ、旧来の秩序に変革の兆しが見え、階級構造が変わり始めた時代です。
アンピール様式は、この新興階級が自らの富や地位を誇示する手段として選ばれ、その優雅で格式高いデザインは、当時の社会における「成功」と「繁栄」の象徴となりました。


ナポレオン・ボナパルトの玉座
引用 Wikipedia 帝政様式 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Napoleon-Throne.480.jpg
ナポレオン・ボナパルトの居室
引用 Wikipedia 帝政様式 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Versailles_Grand_Trianon_Napoleon%27s_Chamber.jpg




英国の風情 リージェンシー様式
リージェンシー様式は1811年〜1820年ジョージ4世がプリンス・リージェントとしてイギリスを治めていた時期に流行した建築および装飾様式です。
この時期は、イギリスの社会と文化において大きな変革が起こった時期であり、その影響を受けてリージェンシー様式は登場しました。
リージェンシー公ジョージ王子
リージェンシー公ジョージ王子の統治期間中、彼自身の好みやスタイルを反映した、エレガントで装飾的なデザインや古典的な要素が取り入れられた建築物や室内装飾が流行します。
この時代のスタイルが「リージェンシースタイル(様式)」と呼ばれています。




より親しみを追求 ビーダーマイヤー様式
ビーダーマイヤー様式は、主に19世紀初頭のドイツ、オーストリア、スイスで流行した家具やインテリアデザイン、さらには芸術のスタイルです。この様式は、主にウィーンやドイツの中流階級を中心に発展し、ナポレオン戦争後の安定した時期に広まりました。
ナポレオン戦争が終結し、ヨーロッパが比較的安定した時期に入ると、庶民層の生活にも豊かさが広がり、日常生活の質を高めるための家具や装飾が求められるようになりました。そのため、ビーダーマイヤー様式は家庭的で落ち着きのあるデザインが特徴です。
ビーダーマイヤー様式の部屋イメージ







アメリカンクラシシズムの象徴 フェデラル様式
フェデラル様式は、アメリカ独立後の新しい国の建築様式として、古代の古典的美学とアメリカの民主主義を融合させたスタイルでした。この様式は、アメリカの国家形成の象徴として重要な役割を果たし、特に公共の建物や邸宅で広まりました。
ホワイトハウス
ホワイトハウスはアメリカ建国時の建築様式を象徴する重要な建物であり、アメリカの新しい時代と価値観を象徴しています。フェデラル様式の選択は、アメリカが新しい独立した国として、古代ローマやギリシャの共和制、自由、民主主義といった理念を引き継ぎつつも、それをアメリカ独自のスタイルで表現しようとした意図を反映しています。
引用 Wikipedia ホワイトハウス https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Whitehousetour_cropped.jpg








ダンカンファイフ様式
19世紀初頭のアメリカで流行した家具のスタイルで、特にニューヨークを拠点に活躍した家具職人ダンカン・ファイフ(Duncan Phyfe)に由来します。ファイフは、アメリカ独立後のアメリカ建築と家具デザインの発展に大きな影響を与え、フェデラル様式と密接に関連しつつも、独自のエレガンスとスタイルを持った家具を生み出しました。



ダンカン・ファイフ
引用 Wikipedia Duncan Phyfe https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Portrait_of_Duncan_Phyfe.jpg
ダンカン・ファイフ(Duncan Phyfe)は、1768年、スコットランド生まれのアメリカの家具デザイナー。19世紀初頭のアメリカで非常に有名な家具職人で特にニューヨークを拠点に活動していました。彼の家具デザインは、アメリカの初期の家具スタイル、特にフェデラル様式の発展に大きな影響を与えました。








19世紀のクラシック家具様式は建築・家具において様々な様式が展開されています
そしてメゾン・ド・マルシェではクラシック家具を取り扱っております
19世紀の家具様式を是非店舗でご覧ください
もっと詳しい19世紀の家具様式やアンピール様式・リージェンシー様式の解説はここから↓↓
19世紀の家具様式解説トピックス ~19世紀のクラシック様式~ 古典の輝きが息づく時代
アンピール様式解説トピックス ナポレオンの輝き ~アンピール様式の魅力を贅沢に味わう~
リージェンシー様式解説トピックス リージェンシースタイルについて
まとめ
“19世紀の家具様式①”のアンピール様式をはじめとした19世紀の家具様式(前期)について学びました。
今回紹介したものは19世紀の家具様式の一部分です。
紹介したものまたそれら以外も19世紀の家具様式の魅力ある文化たちを是非もっと調べてみてください!
当店では素敵なクラシック家具を多数ご用意しております♪