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クラシック家具の世界

第7回　”文化の復興”ルネサンス様式って何？

Character

クラ子　

最近クラシック家具のお店に入社した新人販売員。

ロリータファッションなど可愛いものが好き。

さとる

長年クラシック家具のお店に努めるベテラン販売員。

冷静だが家具の事になると熱く語りだすクラシック家具愛にあふれた先輩。

ルネサンス期に起こったこと

クラ子

先輩！「モナ・リザ」ってルネサンス期のものなんですね！

そうですね、、、

さとる

クラ子

そうなんですね！この前行ったネオ・ルネサンス様式の建物の写真見てたらルネサンス期が気になって画像検索しちゃいました！

それは良いですね、、、

さとる

クラ子

どうしました？今日はなんだか元気ないですね、、、？

実は新人研修といって神戸の街を観光したことを怒られてしまいました、、、

さとる

クラ子

なるほど、、、（そりゃそうですよね）

すみません！ルネサンス期ですね。ヨーロッパの近世の歴史上でも重要な時代です！

さとる

クラ子

そ、そうなんですね

ルネサンス期の大きな出来事

その前にルネサンス期に日本では何があったか知ってますか？

さとる

クラ子

えーっとなんだろう？この時代は武士ですよね

そうですね。（笑）日本では戦国時代真っ只中です

さとる

クラ子

なるほど！戦の世の中ですね

ではルネサンスにお話を戻しましょうか

さとる

クラ子

ルネサンス、、、。世界史で勉強した気もするのですがどんなものでしたっけ？

ルネサンスって何？

ではルネサンスについて解説しましょう

さとる

ルネサンスのきっかけ

ゲルマン民族という蛮族の侵入と、それによってもたらされた封建社会、そして神を絶対視し人間を罪深いものとするローマ教皇の思想が支配している中世を「暗黒の時代」と見て、その暗黒から人間を解放しようという運動

テーマとしてあるのは「神中心の考えから人間中心の考えに変えよう」ということですね

さとる

クラ子

ルネサンスによって、人々の考えが生まれ変わったんですね！

ルネサンスをもとにした言葉をフランスでは「新しいものとして生まれ変わる」という意味で使われていましたから、そうとも言えますね！

さとる

ルネサンス期の様々な作品

ルネサンス期は芸術と文化の時代で世界的に有名な作品がたくさん出てきました

さとる

モナ・リザ

「モナ・リザ」はルネサンス時代の芸術を代表する作品で、レオナルド・ダ・ヴィンチが描きました。この肖像画は、ルネサンスの特徴である写実的な技法と心理的な深さを体現しており、古代ギリシャ・ローマの影響を受けた人間中心のアプローチが感じられます。

クラ子

出ましたモナ・リザ

言わずと知れたルネサンスの代表作ですね

さとる

『スフマート』という技法を使っていて色や光の境界をぼかして、より自然で柔らかい表現を作る技術なんです。この技法によって、モナリザの顔の表情や肌の質感が非常にリアルに描かれているんですね。

さとる

クラ子

確かにとてもリアルで質感を感じます！

最後の晩餐

レオナルド・ダ・ヴィンチによって描かれた1598年の作品。この作品は、遠近法の革新、人物の感情表現、構図のバランスが評価され、ルネサンス芸術を代表する一つです

クラ子

これもダヴィンチの作品ですね！でもどういうところが評価されてるんでしょう

これはイエス・キリストが弟子たちと最後の晩餐を囲んでいるシーンで、キリストが一人の弟子が裏切ると告げた瞬間を捉えているんです

さとる

クラ子

だからみんなの顔も感情的なんですね

そうですね！そしてこの絵のすごいところは、遠近法を用いていて背景に向かって収束する直線を描いて、絵に深さを持たせているんです

さとる

クラ子

絵もとても立体的に見えますね

ダビデ像

「ダビデ像」は、ミケランジェロが1501年から1504年にかけて制作した彫刻で、ルネサンスの傑作です。これは聖書の英雄ダビデがゴリアテに勝利する前の決意を秘めた瞬間を描いています。彫刻は白大理石で作られ、高さ約5.17メートル。特徴的な点は、ダビデの筋肉の緻密な表現と、彼の集中した表情です。ルネサンスの理想である「人体の完璧な美」を体現しており、古代ギリシャ・ローマの彫刻に対する再評価を象徴しています。

ダビデ像は人体の力強さや美しさそして感情表現を高め、古代の彫刻に対する新しい理解をしめしていますね

さとる

クラ子

美しい肉体は理想を体現していてとても凛々しいです

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂（通称フィレンツェ大聖堂）は、ルネサンス建築の象徴的な作品です。フィレンツェに位置し、14世紀から15世紀にかけて建設されました。特にその巨大なドーム（ブルネレスキのドーム）は、当時の建築技術の革新を示しており、ルネサンス建築の技術的な進歩と美的な理想を反映しています。このドームは、古代ローマのパンテオンに匹敵する規模と設計で、ルネサンス建築の頂点とされています