Character
クラ子
最近クラシック家具のお店に入社した新人販売員。
ロリータファッションなど可愛いものが好き。
さとる
長年クラシック家具のお店に努めるベテラン販売員。
冷静だが家具の事になると熱く語りだすクラシック家具愛にあふれた先輩。
女性らしい華やかな様式とは
ゴスロリファッションのお客様が家具と写真を撮る中その姿に見とれるクラ子
お客様の服装お似合いですね。あのように写真を撮り、SNSにあげてくださるお客様もいらっしゃるんですよ
へー!撮影背景がクラシック家具だと写真が映えて素敵ですね♪
ロココの白家具とも服装のフリルが合っていて可愛らしいです、、、!
ゴスロリファッションとは?
お客様のされてるゴスロリファッションは「ゴシック・アンド・ロリータ」の略で、黒などの暗めのイメージがある「ゴシック」ファッションと、少女をイメージした「ロリータ」ファッションの融合したスタイルです
意外とゴスロリファッションとクラシックな家具マッチするんですね。
「ゴシック」ってもしかしてクラシック様式のゴシック様式ですか!?
フリルや洋風の衣装がマッチしていますね。ゴスロリファッションは日本独自のスタイルで表現したサブカルチャーでクラシック様式であるゴシック様式とは関係はないそうですね
どちらも「ゴシック」という言葉が持つ暗く、神秘的で装飾的な美しさを強調していますが違う文化で生まれたものですね
お客様が可愛らしくて家具ともマッチしていて関係あるかと思いました!
そうですね!そんなゴシックの歴史的で古典的な様式が興味あれば是非調べてみてくださいね
今回はお客様と一緒に撮っていた白家具のロココ様式を解説しますね
なんと!第8回にしてついにロココ様式!小さい頃の夢が「お姫様」だった私にとっては大好きな様式で、なんだか憧れがあります・・・!
それは良かったです!前回のバロック様式にひき続き時代は18世紀ヨーロッパが舞台となります
ゴシック様式についての解説はここから↓↓
時空を超える美 ~ゴシックの遺産と未来への架け橋~
ロココ期の大きな出来事
そうですね。バロック期とほぼ同時期の様式なので前回と同じく日本は江戸時代です
18世紀の日本では「享保の大飢饉」が起き、莫大な被害が出て江戸では「打ちこわし」という民衆運動が起きました
日本は飢えていたのですね、、、。不満があったら反発して素晴らしいです!私も不満があればいつでも言えるようにしないと、、、!
なるほど、、、(笑)それはないように気を付けますね、、、
オーストリア継承戦争ではマリア・テレジアが彼女の政治的リーダーシップを示す出来事となりました
マリア・テレジアはあのマリー・アントワネットのお母さんなんです。ネオクラシシズムのテーマのときに話題にしましょう
また、この時期はアメリカ独立戦争が起き、アメリカ合衆国の13植民地が独立を勝ち取りました
ではそんな時代に流行ったロココ様式の特徴を見てみましょう
ロココの特徴とは?
比較的にロココでは淡い色が多く使われて華やかな様式ですね
ロココ期に流行ったサロン文化
ロココ時代はバロック時代に続く時期で装飾芸術や文化が華やかで、感覚的な楽しみや愛と美に重きが置かれました。この時代フランスの宮廷や上流階級は物理的な豪華さだけでなく、精神的な洗練をも求めました。サロンはそうした洗練された社交の場として機能し、個人の独自性や知識、感性を表現する重要な場所となりました
サロンでは哲学や文学や芸術などさまざまな話をしていました。時には恋愛話もしていたらしいですよ
実は作家や詩人、芸術家もサロンに集まり創作物を発表し、意見交換を行っていました。
サロンでの討論は、一般的な公衆の場では難しいテーマについて自由に意見を述べる場として貴重だったんです!
なるほど!そう聞くと重要な場所だってよくわかります
ぶらんこ(ジャン・オノレ・フラゴナール)
軽やかで華やかな雰囲気が感じられ、自然の風景の中で優雅な女性がぶらんこに乗っている場面が描かれています。鮮やかなピンクや緑の色彩が豊かに使われ、光と影の効果で立体感と動きが表現されています。
まさに優美な絵画です!ピンクのドレスに光が当たって幻想的です
現代にも伝わるこの優美な絵画は、当時も版画に印刷され出回ったほどでもありました
当時も人気があったんですね。ロココの美しさや華やかさが伝わってきます!
ヴィーナスの勝利(フランソワ・ブーシェ)
愛と美の力を強調し、官能的で優美なヴィーナスを描いています。華やかな装飾と流れるようなポーズがロココの軽快さを表現し、理想化された美が描かれています。キューピッドや花、貝殻などの象徴が、視覚的な愉悦と感覚的な喜びを与えています。
Wikipedia参照による
フランソワ・ブーシェはロココ時代の代表的な画家で、特に官能的で優雅な女性像や神話をテーマにした絵画で知られていますね
そうですね!ヴィーナスの描写も、彼のスタイルの特徴である柔らかい色調と優雅なラインで表現されています
ロココ建築:ヴィースの巡礼教会
ドイツ・ロココ様式の最高傑作と称えられ、主祭壇の天井フレスコ画は宮廷画家だった兄のヨハン・バプティストの作品。
- 全体的にロココの特徴である軽快さと理想化された美が融合し、精神的な喜びと視覚的な愉悦を提供する場所となっています。素朴な外観に比して、内部の装飾は華麗で繊細。
- 引用 https://worldheritagesite.xyz/wies/
引用 https://www.hankyu-travel.com/heritage/germany/wies.php
ロココ様式の内部の装飾はヨーロッパ随一と言われており世界遺産に登録されています
内装は壮大で豪華ですが、白が使われたり繊細な装飾が美しいです。素朴な外観ですが窓枠もロココ的な曲線で可愛いです
バロック様式との比較
ロココ様式はバロック様式からの続きなので豪華な部分は似ていますが相違点もあります
引用 https://worldheritage-mania.com/constitutional-heritage-salzburg-cathedral
権力を示すため派手で過剰な装飾をしたバロック様式に比べ、ロココ様式は女性的で華やかな様式と言えますね
バロック様式の陰影の強い表現から柔らかくなった印象です!
またバロック様式はもともと建築様式なのに対し、ロココ様式は室内装飾から栄えたという違いもあります
ルイ15世
ロココ様式はフランスが発祥の地で、バロック期のルイ14世に続き、ロココ様式が流行った時代はルイ15世が王権を握っていました
ヴェルサイユ宮殿・王妃の寝室
ルイ15世の時代におけるヴェルサイユ宮殿の寝室は、ロココ様式の美学を反映した装飾が施され、優雅で繊細なデザインが特徴です。このスタイルは、バロックの重厚で荘厳な印象とは対照的に、軽やかで華やかであり、宮廷の私的空間としての新たな美学を作り出しました。
歴代のヴェルサイユ宮殿の王妃が使用していて、王妃が公の場で出産する際にも使用されました。
ルイ15世の時代ではヴェルサイユ宮殿の王妃の寝室をロココスタイルに新築し、優美な空間を作り出しました。
こんな寝室から目覚めたら優雅な朝で1日をはじめられますね!
この寝室には後にルイ16世の王妃となるあのマリー・アントワネットも使用しました
あの優雅な貴婦人であるマリー・アントワネットも優雅な朝を迎えたのですね!
マリー・アントワネットは後の時代の様式にかかわってくるので次回しっかり解説しましょう
ロココ時代に政権を握ったルイ15世は最愛王と呼ばれ数々の恋愛経験がありました
絶対王政を象徴し「太陽王」と称されたルイ14世とは印象が異なり、親しみやすい人柄だったんですね。
彼の容姿は、特に女性の間で評判を呼び、宮廷ではしばしば「美男子」として話題になったそうです
王様であるルイ15世が美男子なのはとても魅力的ですね
ロココ様式の家具
たくさん作品を知りましたがロココ様式はクラシック家具になるとどんな特徴が見られるのですか?
ロココ様式は家具になっても同じで動的できらびやかな様式ですね
ロココ様式は芸術・室内装飾でロココらしい華やかな様式を表現しています
そしてメゾン・ド・マルシェではクラシック家具を取り扱っております
華やかで優美なロココ様式を是非店舗でご覧ください
もっと詳しいロココ様式の解説はここから↓↓
ロココ様式解説トピックス ~魅惑のロココ調家具~贅沢なインテリアを彩るクラシックの華
まとめ
“女性的な様式”ロココ様式について学びました。
今回紹介したものはロココ様式のほんの一部分です。
紹介したものだけでなくロココの魅力ある文化を是非もっと調べてみてください!
当店では素敵なクラシック家具を多数ご用意しております♪