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猫脚が奏でる優美な曲線~カブリオールレッグの魅力とインテリア術

~目次~
1.はじめに|カブリオールレッグとは
2.カブリオールレッグの歴史と背景
3.カブリオールレッグのデザインと特徴
4.カブリオールレッグ家具の魅力とは
5.カブリオールレッグを取り入れるインテリア術
6.まとめ|カブリオールレッグで暮らしに優雅さを

1.はじめに|カブリオールレッグとは

クラシックスタイルの家具を眺めていると、思わず目を奪われる“優雅な脚”に気づいたことはありませんか?
ふんわりとしたカーブを描きながら床へと伸びるその脚こそ、「カブリオールレッグ」と呼ばれるデザインです。

 

カブリオールレッグとは、上部が外側にふくらみ、そこから内側へとやさしく曲がっていく、いわばS字を描くような形の脚のこと。名前の由来はフランス語の「cabriole(カブリオール)」で、「跳ねる」や「跳躍」を意味し、バレエ用語としても使われます。さらにその語源はイタリア語の「カブリオーラ(雌鹿の跳躍)」にあり、軽やかで優雅な印象を与えるデザインです。

 

そして日本では、その見た目から親しみを込めて「猫脚(ねこあし)」と呼ばれることも。確かに、しなやかで繊細なラインは、猫がそっと歩くときの足元を思わせるような美しさがありますよね。

 

このカブリオールレッグは、クラシックスタイルの家具を象徴するような存在。チェストやコンソールテーブル、ソファなどに使われることで、家具全体の印象をぐっとエレガントに引き上げてくれます。

 

メゾン・ド・マルシェでも、こうしたカブリオールレッグを取り入れたアイテムはとても人気。クラシックなデザインを大切にしたい方、上品なインテリアを求める方にとって、ぜひ知っておきたい美しいディテールなのです。

 

 

♪♪♪♪♪ “曲線美”は匠の技の証し ♪♪♪♪♪
カブリオールレッグのなめらかな曲線は、木材の繊維を読みながら立体的に削り出す高度な加工技術によって生まれます。機械化が進んだ現代でも、その精緻なフォルムは職人の手仕事だからこそ生まれる温かみと個性があるんです。

2.カブリオールレッグの歴史と背景

**Cabriole legs(カブリオールレッグ)**とは、S字形の美しい湾曲を描く西洋家具の脚のこと。上部は外側に、下部は内側にカーブし、まるで四足動物、特に有蹄動物の脚のような形状をしています。このデザインは、椅子やチェスト、コンソールテーブル、さらにはバスタブに至るまで、さまざまな家具に取り入れられています。

 

この猫脚デザインは、17世紀頃のフランス家具にすでに原型が見られます。当時、ヨーロッパでは生命力を象徴するアカンサス(葉)モチーフの唐草文様や、天に向かって伸びる螺旋のデザインが流行していました。ルイ13世様式ではこうしたデザインが多く用いられ、ルイ14世時代にはアカンサスを縦に引き延ばしたような波形が人気に。これが、現在のカブリオールレッグのルーツとされています。

 

その後、18世紀中頃にフランスで隆盛を極めた**ルイ15世様式(ロココ様式)**では、曲線を多用した優雅で繊細な家具が流行し、猫脚デザインが一気に洗練されていきました。サロン文化のなかで、女性らしさや上品さを象徴する存在として、王侯貴族の暮らしに華を添えていたのです。

 

一方イギリスでは、**アン女王時代(クイーンアン様式)**にもこの脚部デザインが取り入れられました。フランスの影響を受けつつも、装飾は控えめで、より上品で落ち着いた印象に仕上げられています。また、18世紀半ばには、チッペンデール様式でも猫脚が多く用いられ、なかでも**ボウル&クロウ(球を掴んだ鷹の足)**  ☛詳しくはチッペンデール様式をclick と呼ばれる脚先デザインは、英国クラシック家具の代表的な意匠として広く知られています。

 

クイーンアン様式について詳しくはこちらをclick

 

 

さらに、19世紀後半には、アメリカで**猫脚のバスタブ(Clawfoot bathtub)**が登場し、一般家庭にも広がっていきました。

このように、カブリオールレッグは17世紀以降のヨーロッパ各国で進化を遂げたデザインではありますが、実はそれ以前から存在していたという説もあります。なんと、古代ギリシャや中国の家具にも似たような脚部デザインが見られ、それがのちに西洋に伝わり、東洋趣味として流行した**「シノワズリ」**にも影響を与えたと言われています。

 

 

 

3.カブリオールレッグのデザインと特徴

 

カブリオールレッグの一番の魅力といえば、なんといっても優雅なS字カーブ。
まるで踊っているかのような、なめらかな曲線が特徴です。この脚を見ると、「あ、クラシックな家具だな」ってすぐにわかる方も多いのではないでしょうか。

 

 

このカーブ、じつはしっかりとした構造美なんです。
脚の上部はふっくらと丸みを帯びていて、そこから徐々に細くなっていき、先端へ向けてスッと細長く伸びていく——。この流れるようなシルエットが、家具全体に軽やかさと気品をもたらしているんです。

 

さらに、カブリオールレッグの“足元”にも注目。
「ボウル&クロウ(玉を握る足)」や「パッドフット(猫の足のような先端)」など、仕上げのデザインにもバリエーションがあって、脚一本にも個性が光ります。

 

たとえば、

スクロールフット(巻貝)

その名の通り渦巻き状のシルエットが特徴で、まるでアンモナイトや巻貝のようなフォルム。優雅な曲線美を足元にも取り入れることで、全体の流れに一体感と品格を生み出します。チェアやテーブルにこのスクロールフットが用いられると、視線が自然と下へ引き込まれ、繊細な美しさが際立ちます。

 

フーフ・フット(蹄)

まるで動物の蹄のように先端が少し広がった独特の形状が特徴。特にクイーン・アン様式などで見られ、クラシックでありながらどこか温かみのある佇まいが魅力です。重心が安定して見えることから、実用性と装飾性を兼ね備えた意匠として重宝されています。

 

パッドフット

18世紀のイギリスでよく使われていた伝統的なスタイルで、当時のイギリスでは、フランスの豪華な家具とは違って、実用性と軽やかさを重視した家具が好まれており、その流れの中で、曲線的な“カブリオールレッグ(猫脚)”の先端に、シンプルで優雅なパッドフットが使われるようになりました。
脚の先端が丸くてやわらかい形になっていて、上品でクラシックな印象を与えてくれます。

 

 

では、他の家具脚と比べて何が違うのか?
たとえば、直線的な「テーパードレッグ」やどっしりした「バルボスレッグ」と比べると、カブリオールレッグは圧倒的に優雅でフェミニンな印象。繊細で装飾的なので、重厚というよりは、空間に“上品さ”をプラスしてくれる存在です。

 

特に、クラシックなチェストやドレッサー、チェアにこの脚がついていると、それだけで女性らしさや可憐さを感じられます。まるで、ドレスの裾からのぞく細い足のような、そんな美しさを秘めているんですね。

 

だからこそ、メゾン・ド・マルシェの店頭でも、カブリオールレッグ付きの家具は多くの方の目を引きます。
ちょっと非日常な空間を演出したいときに、ぜひ取り入れていただきたいデザインです。

 

 

 

4.カブリオールレッグ家具の魅力とは

カブリオールレッグが使われた家具って、見た目の印象がとにかくエレガント。
そのなめらかな曲線と繊細なラインからは、どこか女性らしい優しさや気品が漂います。

 

たとえば、カブリオールレッグのチェアをひとつ置くだけで、空間がふわっと華やぐ感じ。
派手すぎないのに、目を引く存在感があるんです。まるで舞踏会に登場する貴婦人のような、そんな上品な雰囲気をまとう家具、それがカブリオールレッグ付きのアイテムなんですよね。

 

この脚の魅力は、デザイン性だけじゃありません。
その優雅なシルエットがあることで、家具全体のシルエットが軽やかに見えるんです。どっしりとした重厚な家具も、カブリオールレッグが付くだけでグッと抜け感が出て、まるで空間が広がったような印象に。

 

そして、なんといってもクラシックスタイルとの相性は抜群。
フレンチシック、ロココ調、シャビーな雰囲気にもよく馴染むので、アンティーク家具を探している方や、可憐なインテリアが好きな方にはぴったりです。

 

メゾン・ド・マルシェでも、カブリオールレッグのドレッサーやチェスト、テーブルはとくに人気。
「お部屋の雰囲気が一気に変わった」「まるで海外の映画のワンシーンみたい」と、お客様から嬉しいお声をいただくことも多いです。

 

家具って、毎日目にするものだからこそ、見た目の美しさって大切ですよね。
カブリオールレッグの家具は、そんな**“見た目の幸せ”を届けてくれるアイテム**。
クラシックな美しさと、洗練された空気感をお部屋に取り入れたい方に、心からおすすめしたい脚のデザインです。

 

 

5.カブリオールレッグを取り入れるインテリア術

「カブリオールレッグ、素敵だけど、どうやってインテリアに取り入れればいいの?」
そう思った方、ご安心ください!カブリオールレッグは、意外とお部屋に取り入れやすくて、コーディネートの幅も広いんです。

 

– まずは“1点主役”から始めてみる-

カブリオールレッグ家具の魅力を活かすなら、まずは1つだけ取り入れるのがおすすめ。
たとえばリビングに置く猫脚のコーヒーテーブルやサイドテーブル。クラシカルな雰囲気がさりげなく加わって、お部屋がぐっと優雅な印象に変わります。
他の家具がシンプルでも、カブリオールレッグの美しい曲線がアクセントになって、空間にリズムが生まれるんです。

 

– ダイニングなら “クラシック×ナチュラル” が好バランス-

猫脚のダイニングテーブルを取り入れると、食卓がまるでヨーロッパのカフェのような雰囲気に。
椅子はカブリオールレッグのチェアで揃えても素敵ですが、あえてシンプルなウッドチェアと組み合わせて**“クラシック×ナチュラル”のミックススタイル**にするのも今っぽくておしゃれ。
アクセントにアンティーク風の照明や、レースのテーブルクロスを合わせると、さらに世界観が深まります。

 

– ベッドルームや玄関に “ちょこん” と置いて魅せる-

猫脚のチェストやドレッサーは、ベッドルームにぴったり。特に女性の方には、「毎朝の支度が楽しくなった」とご好評をいただいています。
また、玄関に小さな猫脚のベンチやコンソールテーブルを置くだけで、お家の“顔”がぐっと上品に。
お客様をお迎えする空間が華やかになると、気分も明るくなりますよね。

 

– クラシックインテリアを叶えるコーディネートのコツ-

カブリオールレッグを主役にしたクラシックな空間を作るときのポイントは、「抜け感」と「色のバランス」。
猫脚家具は繊細な印象なので、まわりのアイテムも“重くなりすぎない”ように、明るめの壁紙や軽やかなカーテンと合わせるとまとまりが良くなります。
カラーはホワイト、アイボリー、淡いグレーやブルーなど、優しい色合いを中心に選ぶと、家具の曲線美がより引き立ちますよ。

 

カブリオールレッグの家具は、取り入れるだけで空間全体が洗練される魔法のアイテム。
「なんだか最近、お部屋がマンネリ気味かも…」という方にも、新しい風を吹き込んでくれる存在になるかもしれません。

 

 

6.まとめ|カブリオールレッグで暮らしに優雅さを

カブリオールレッグ――いわゆる“猫脚”の家具は、ただのデザインの一部ではありません。
その優美な曲線や繊細な佇まいには、クラシック家具ならではの気品と風格が詰まっています。

 

毎日を過ごすリビングやダイニング、寝室に、そんな家具がひとつあるだけで、空間がぐっと上質に。
まるでヨーロッパの邸宅にいるような、ちょっと贅沢な気持ちを味わえるんです。

 

「家具は実用性が一番」と思っていた方も、ぜひカブリオールレッグの魅力に触れてみてください。
きっと、“見てときめく”“使って癒される”、そんな家具の楽しみ方を知るきっかけになるはずです。

 

クラシックスタイル家具をお探しなら、メゾン・ド・マルシェで本物に出会ってみませんか?
私たちがセレクトしたカブリオールレッグのチェストやテーブル、チェアなど、時代を超えて愛される逸品が揃っています。

 

気になった方は、ぜひ店舗へお越しください。
インテリアのご相談も、お部屋づくりのアイデアも、スタッフが心をこめてお手伝いいたします。

 

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