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フランス高級家具『EHALT (エハルト)』
『EHALT(エハルト)』は、約100年前からアンティークデザインの家具を製作している歴史あるメーカーです。
1924年に、伝統的なデザインを専門とする高級彫刻家であったチャールズ・エハルト(Charles Ehalt)が、
フランスのアルザス地方ストラスブールに工房を開いたところから始まります。
第二次世界大戦の終わり頃には、サイドボードやテーブル、ディスプレイケースなどの、リビング家具やダイニング家具を製作し、成功をおさめます。
1948年からは、息子のジャン=ピエール・エハルトによって、ルイ16世様式やアン女王様式、ジョージアン様式の家具などの、よりアンティークのデザインに特化したメーカーへとなっていきます。
ジャン=ピエールのデザインしたアンティークデザインは世界的にも好評価を受け、1940年頃から1960年頃に製作された家具は、ヴィンテージ、アンティークとして売り買いされています。
【マホガニー材のサイドボード (ルイ16世様式)】
『EHALT (エハルト)』の工場と職人は、あらゆる種類の仕上げや木材を扱うことに精通しており、特に木材ではローズウッド、チェリー、ウォールナット、オークなどを多く使用しています。
クラシック、コンテンポラリーを問わず、オーダーメイド製作などの要求に対応し、独自にデザインを図面に起こして様々な家具を製作しています。
【 ベッドフレーム -Angelique-】(320-611)
「アンジェリーク」シリーズは、フレンチチェリー材をベースに、ウォールナットで装飾され、
貴重な木材の寄木細工が施されています。
飾りの部分は鋳造されたフレンチブロンズで装飾されています。
【ドレッサー -Elysee-】(320-610)
「エリゼ」シリーズのデザインは、主にルイ16世様式を取り入れています。
この様式は、18世紀後期フランスのルイ16世(在位1774~1792年)の治世下で流行したもので、左右対称、直線的なデザインで、古代ギリシア・ローマの影響を受けつつ軽やかで優美さが特色です。
古典的なモチーフがあしらわれ、家具の表面装飾は彫刻よりも寄木細工などが施され、そして脚は溝彫りされた先細りの直線的なデザインです。
フレンチチェリー材で作られたエリゼシリーズは、ピンクとスミレ色の木の芸術的な寄木細工が施され、鋳造されたフレンチブロンズで装飾されています。
【サイドボード】(310-762)
こちらのサイドボードは、19世紀前半に流行したエンパイア様式をもとに製作されています。
エンパイア様式は、古代ローマやギリシャ、エジプトの芸術に影響を受けている様式で、シンメトリーで直線的、豪華で重厚な装飾のデザインが特徴です。
シンメトリー(左右対称)なデザインは扱いやすい物が多く、機能的でもあり優秀です。
1815シリーズは無垢のフレンチチェリー材を使用し、ウォールナット材の突板で寄木細工を施し、金属の装飾にはブロンズや真鍮が使用されています。
18世紀を生きたフランス人の” 美に対する飽くなき追求 “という想いは、エハルトが製作する家具にも宿っています。
創業100年を迎える老舗メーカーですが、伝統的な家具作りの基本を頑なに守りつつ、クリエイターの自由な発想に任せたデザインも積極的に取り入れています。
フランスが誇る老舗家具メーカー『EHALT (エハルト)』は今もなお進化し続けています。