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英国陶器 Burleigh バーレイ
『Burleigh (バーレイ)』社(※以下バーレイ)は、
豊かな自然を思い起こさせる、優美なデザインを数々生み出している英国食器ブランドです。
170年以上にわたり、昔ながらの銅板転写と熟練した職人たちの技術で、製造をつづけています。
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その歴史は1851年7月から始まり、Frederick BurgessとWilliam Leighの2人の功績によって大きく成功を収めます。
現在、バーレイが使用している工場は、ヴィクトリア時代末期の1889年に移転してから、約130年間全てのシリーズを同工場で製造しています。
2011年にはイギリスの重要文化財建築物に指定され、チャールズ皇太子の慈善事業財団によって、3年もの月日と莫大な費用をかけて修繕されました。
英国陶磁器の里「ストーク・オン・トレント」
バーレイのある「ストーク・オン・トレント」は、
イギリスのマンチェスターとバーミンガムの中間に位置しており、
ポッタリーズ (The Potteries) という通称で呼ばれる、世界でも有名な窯どころの1つです。
燃料となる石炭と陶土の豊富さ、陶器に適した豊かな土と気候に恵まれた地で、
17世紀より” 陶器の街 ”として産業革命とともに発展してきました。
ウェッジウッドやミントン、
ロイヤルドルトンなどのそうそうたる有名ブランドもこの地で誕生しています。
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バーレイの食器は大英博物館のレストランでも使われ、
高級百貨店フォートナム&メイソンともコラボしており、
まさにイギリス屈指の陶器メーカーと言えます。
《大英博物館レストラン Great Court Restaurant》
《フォートナム&メイソン コラボ商品》
銅版転写とは
バーレイの食器の魅力は何といってもその優美なデザインです。
その美しい柄は、すべて170年前から現在も同じ様に、銅版転写によって柄付けがされています。
◆銅板◆
転写する銅板は、ロール状になっており、何種類ものニードルを使って手彫りで柄を刻んでいきます。
銅板を彫れる職人は大変少なくバーレイ社でも現在2人しかいません。
◆転写の方法◆
・ロール状の銅板にインクを塗ります。
・素焼きの陶器の形に合わせてカットした半紙に柄をプリントします。
・インクが乾く前に陶器に紙をあてて、絵画の版画の要領でブラシをこすり、柄を転写します。
・銅版転写後にガラス質の釉薬を塗って3度目の焼き作業をします。
釉薬により水の浸透を防ぎ、光沢がでて、美しい絵柄が楽しめますし、摩耗から保護してくれるので、
食器洗い機や電子レンジも問題なく使用していただけます。
Burleigh (バーレイ)の絵柄
Asiatic Pheasants (アジアティックフェザンツ)
《 ピンク 》
《 ブルー 》
高麗キジと牡丹が描かれた、上品で優しい絵柄と淡い色彩の「アジアティックフェザンツ」シリーズ。
1862年に発売されて以来、現在もバーレイの中でも最もファンの多い代表的なパターンです。
この柄はもともと1830年代にイングランドのスタッフォードシャーでデザインされ、
当時は、複数の工場で同じデザインが生産されており、下面にメーカーのマークやバックスタンプが押されていのが一般的でした。
最初に生産したのは、バーレイの創業者ウィリアム・リーの元雇用主とされ、一時期は少なくとも他60の製造業者がこの特徴的な柄を使用していました。
年月が経つにつれて製造業者は少なくなり、2000年には、バーレイはアジアティックフェザンツの最後の生産元となりました。
Regal Peacock (リーガルピーコック)
《 ブルー 》
「リーガルピーコック」の柄は、1913年に初めてデザインされました。
東洋と中東のおとぎ話「鳥の王を選ぶための会議の物語」にでてくる、優雅な孔雀をコバルトブルーで描いています。
発売された年に、ストーク・オン・トレントのキングス・ホールで行われた展覧会で、
メアリー女王とジョージ5世が、このユニークな青と白のデザインを大賞賛しました。
その後このシリーズは、ロンドンのハロッズ百貨店を含む、世界有数の百貨店で取り扱いされ、1900年代を通じて生産されました。
近年ずっと生産されていませんでしたが、生産開始から100年経ちバーレイファンのリクエストに応えて2014年に復刻しました。
とても古い柄なので銅板も劣化しており、この復刻にあたって彫り直されたそうです。
Blue Calico (ブルーキャリコ)
コントラストの強い色彩が人気のバーレイの「ブルーキャリコ」シリーズ。
19世紀ビクトリアン時代に流行した、青く染色された独特のオールオーバーの花柄生地「キャリコ」にインスパイアされた柄です。
アジアティックフェザンツに次ぐ代表的なデザインです。
ニューヨークのS&Sエージェンシーズが創業者のA. J. Wilkinsonに依頼し作成された柄で、
バーレイの前身である、ロイヤルクロフォードの名前でアメリカにて販売されていました。
1960年代にバーレイが製造を引き継ぎ、1968年イングランドのホームファニッシング小売業者ハビタットストアに登場して以降、より多くのファンを獲得しています。
魅力的なブルーの柄は、氷のうえに落ちたプルナス(桜の一種)をイメージし長い冬を終え、春の始まりを感じさせる温かい花柄となります。
バーレイ社のテーブルウェアは
一生大切に使えるテーブルウェアとして、
ギフトにもきっと喜ばれるお品です。
【神戸本店、名古屋店、那須高原店に展示販売中】
《神戸本店》
《名古屋店》
《那須高原店》