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ペルシャ絨毯の紋様、色彩の意味
絨毯の文様は、遊牧民族の「楽園」のイメージが
具象化されたもの。水や緑への憧れ、そして天上の美と
永遠の生命への願いなどが表現されています。
紋様や色彩、それぞれの持つ意味が組み合わさることで、
複雑で美しい、更なる奥深いペルシャ絨毯の世界を生み出していきます。
[代表的な意匠(絨毯の構図)]
メダリオン
絨毯の中心部に描かれることの多い、大きな
多角形の模様。メダリオンの細かいデザインは
絨毯ごとに違いますが、絨毯のデザインの要とも
言える文様です。
[ヘラティ]
ペルシャ語でマヒは魚という意味。ペルシャの
都市であるヘラート(現アフガニスタン)が文様の
発祥の地なので、ヘラティとも呼ばれています。
タブリーズの絨毯によく見られる文様
[ヘシティ]
長方形や正方形のタイルを並べたデザインです。
タイルの中には柳の木、糸杉、花、動物などが
繊密に描かれます。小さな庭園が絨毯の中に
いくつも存在するかのようで、庭園文様とも呼ばれています。
[メへラブ]
イスラム教徒の方々にとって特別な意味を持つデザイン。
両側に柱、その下に樹木や花瓶などが描かれた
イスラム教モスクの尖塔をモチーフとした文様です。
神聖なものとして祈祷用の絨毯に用いられています。
[シャーアッバス文様]
16世紀サファビー朝の王シャーアッバス
1世の名前に由来しています。
薔薇や百合、睡蓮などの花の断面図がモチーフ。
【エスリミ文様】
シャーアッバス文様の花々をつなぐ曲線。
ブドウの蔦屋、唐草等の植物がモチーフ。
草花や小魚など、絨毯の文様のモチーフからは、
草原を駆け、砂漠に眠る遊牧民の豊かな緑と水への憧れを感じさせられます。
[色彩の意味]
● 赤 (太陽の色・健康・喜び・勇気)
● 青 (空や海の色・真実・平和)
● 白 (慈しみ・平穏・平和)
● ローズ・ピンク (知恵・知性・神の英知)
● オレンジ (大地の色・イスラム教僧侶の衣服の色で、神聖な色)
● 緑 (不死や不滅、再生や希望を意味する神聖な色)
● 黒 (予言者の上衣に使われる色、不滅、邪悪から守る)
◆◆◆イベント終了◆◆◆
神戸本店5階にて2024年6月22日(土)・23(日)・24(月)の3日間。
開催されるペルシャコレクション展では、
様々な産地の有名工房作品や、貴重な
アンティーク絨毯、お手頃価格なヴィンテージ
絨毯まで幅広くペルシャ絨毯を展示致します。
本場イランより来日された織り子さんによる
制作実演や、日本語ができるイラン人スタッフを
交えペルシャ文化に触れる事ができます。
是非この機会に、本物のペルシャ絨毯の
奥深い魅力をご体感ください。
こちらのイベントは終了いたしました。ご来場いただいたお客様、ありがとうございました。
―ペルシャ絨毯の5大産地のご紹介―についてのトピックスは《 こちらをクリック 》