「輸入家具をご購入いただく前に」　-搬入前のチェックポイント-

大きな家具も安心！ご自宅への納品までの流れとチェックポイントをわかりやすくご紹介します。

輸入家具は、その佇まいも存在感も格別。

だからこそ、家具が搬入できなかった、、、はとてもショックな出来事です。

そのようなことにならないためにも搬入経路や設置スペースのご確認がとても大切です。

こちらでは、初めての方にも安心してご準備いただけるよう、

搬入に関する基本的な流れとチェックポイントをご紹介いたします。

 

※当店では搬入可否の診断も行なっております。

図面や間取り図(寸法記載のあるもの)がある場合は、

事前にご用意いただくとスムーズにご案内できます。

 

１. 家具のサイズを正しく把握しましょう

輸入家具は、デザイン性だけでなくサイズ感も日本の住空間とは異なることがあります。

 

国産ソファは通っても、装飾のある輸入ソファは通らない場合があります。

同じ幅(3人掛)でも装飾の多いソファが搬入できなかった、

ということも起こります。

ご自宅に確実に設置できるように、以下の点をご確認をしてください。

 

まずは、

・お部屋のサイズに購入したい家具が置けるかどうか。

次に、搬入ができるかどうかです。

 

商品サイズは 幅・奥行・高さの3方向すべてを確認しましょう。

特にソファやキャビネットなどの大型家具は、搬入経路の幅や天井高との兼ね合いが重要です。
商品の一番大きな部分（肘掛けや背もたれの張り出しなど）も含めて、最大寸法をご確認ください。

■分割・組み立ての可否もチェックポイントです

一部の家具は、脚部や背もたれなどが取り外し可能な仕様となっている場合があります。
分割搬入が可能かどうかにより、搬入経路の条件が変わることがあります。
特に大型の飾り棚では上部・下部と分割できる事があり、天飾り部分も後付けをする事が可能な家具もあります。

 

 

２. 搬入経路の寸法をお確かめください

設置場所だけではなく搬入経路が重要なポイントです。

特にマンションにお住まいの方や戸建ての2階に家具を設置したい方は

エレベーターや階段も重要なチェックポイントになります。

 

■初めに玄関扉の幅と高さ

まずは「玄関から搬入ができるのか」これが一番初めに確認していただく場所です。
扉の開閉角度やドア枠の内寸も重要になります。扉の「幅」「高さ」だけでなく、開き方や周囲のスペースも
ご確認ください。

・幅：扉を最大限に開いた状態で、ドア枠の内側から内側までの幅を測定。

・高さ：床からドア枠上部までの高さを測定（上部に梁や照明がある場合はその位置も確認）
・奥行き：玄関内側のたたき（靴脱ぎスペース）や、扉の開閉に干渉する壁の出っ張りなども確認

 

扉の開き方と開閉角度を確認しましょう
・片開き・両開き・引き戸など、扉の種類によって通過可能なサイズが異なります
・片開きの場合、扉が90度以上開くかどうかで通過幅が大きく変わります
・両開きの場合は、両方の扉が開けられるかどうかをご確認ください
・引き戸の場合は、開口幅がそのまま通過幅となります

 

※注意点
既存の壁や家具などによって扉の開きが制限されていないかも要チェックです。

たとえば、玄関内に靴箱や傘立てがあると、扉が全開できない場合があります。

もし玄関扉から入らない場合、

戸建ての場合は、お庭などからの掃き出し窓の開口部が大きければ

そちらから搬入ができることがあります。

 

■なぜこんなに確認するの？

家具は必ずしも「まっすぐ」入るとは限りません。
斜めに傾けたり、立てたりして搬入する場合もあります。

そのため、扉の高さと幅の両方にある程度の余裕が必要です。

家具の一番大きな辺（例：ソファの背もたれやキャビネットの天板）が通るかを基準に考えましょう。

 

玄関扉まわりの確認は「家具が入るかどうか」を左右する非常に重要なステップです。
ご不安な場合は、扉まわりの写真や寸法をスタッフにお知らせいただければ、より具体的なアドバイスを差し上げることも可能ですのでその際は当店のスタッフにお気軽にご相談ください。

■エレベーターの時は？

エレベーターの「内寸」を正確に測ることが大切です。

・扉の開口幅と高さ：家具が通るかどうかは、扉の開口部のサイズが基準になります。
・内部の幅・奥行き・高さ：家具を斜めに傾けて搬入する場合もあるため、3方向すべての寸法を確認してください。
・天井の照明や手すりの位置：内部に突起物がある場合、実際の有効スペースが狭くなることがあります。

 

※注意点
中央開き（観音開き）か片開きかによって、実際の通過幅が異なります。扉が完全に開かない場合、家具の出し入れに支障が出ることがありますのでご注意ください。

 

また、エレベーターを使用するにあたり、
・管理組合や管理会社による事前申請が必要な場合があります。
・搬入可能な時間帯が決まっていることもあります（例：平日9時〜17時のみ）。
・養生（保護マットやカバー）の設置が義務付けられている場合もあります。
・専用の搬入用エレベーターがあるかどうかも確認しておくと安心です。

このような事を当店のスタッフが伺いますのでご協力をお願いします。
それでも搬入できない場合は「吊り上げ搬入」や「クレーン作業」などの方法もございますので
まずは、お気軽に販売スタッフに相談をしてみてください。

 

 

■2階の場合はどうするの？

階段での搬入は、輸入家具のサイズや重量によっては最も難易度が高くなるケースがあります。特に日本の住宅では階段の幅や天井高が限られていることが多いため、事前の確認が非常に重要です。

 

1.階段の「幅」「高さ」「奥行」を測定しましょう

・ 階段の幅：手すりや壁の出っ張りを含めた「実際に家具が通る幅」を確認してください。
・天井の高さ：家具を立てて運ぶ場合、階段の天井が低いと通過できないことがあります。
・ 踏み板の奥行（足を置く部分）：スタッフが安全に昇降できるスペースがあるかも重要です。

 

2. 「踊り場」の広さと形状を確認

・ 階段の途中にある踊り場（折り返し地点）が狭いと、家具を回転させることができません。
・ 特にL字型やU字型の階段では、家具の長辺が回転できるかどうかがポイントです。
・踊り場の寸法と、家具の最大辺の長さを照らし合わせてシミュレーションしてみましょう。

 

3. 階段の構造にも注意

・ 螺旋階段や急勾配の階段は、搬入が困難な場合があります。また、上階の階段あるのか吹き抜けになっているかでも搬入方法が変わってきます。

こちらも当店のスタッフにお伝えいただければ最適な方法をご提案させていただきます。

 

 

３．案外知らない家の廊下

案外見落とされがちなのが廊下です。
廊下は家具搬入の「通り道」として見落とされがちですが、実は搬入の成否を左右する重要なポイントです。特に輸入家具のように大きく存在感のあるアイテムを搬入する際には、以下の点にご注意いただくと安心です。

 

廊下の「幅」と「天井高」を測定しましょう

・幅は、家具が通過するための最小条件です。
・壁から壁までの内寸を測定してください。 廊下に手すりや出っ張りがある場合は、それらを含めた実質的な通過幅を確認しましょう。
・天井の高さも重要です。 家具を立てて搬入する場合、天井が低いと通過できないことがあります。

※特に梁（はり）や照明器具の位置にご注意ください。

 

【ポイント】
家具が「曲がれるか」をシミュレーション！
・廊下に曲がり角がある場合、家具を回転させるスペースが必要です。 家具の長辺を斜めにして通すことができるかどうか、壁や柱にぶつからずに回転できるかをイメージしてみましょう。

※L字型・コの字型の廊下は特に注意が必要です。

このような事を調べるのはなかなか大変ですので、図面があれば搬入の確認もスタッフができますので
お持ちの方はご持参いただくと案内がスムーズになります。

 

 

４．ベランダからの吊り上げ搬入

通常の搬入経路（玄関・廊下・階段・エレベーター）での搬入が難しい場合、

輸入家具のサイズや形状によっては「吊り上げ搬入」が必要となることがあります。

吊り上げ搬入は、事前の準備と確認がとても重要です。
当日搬入ができない場合は後日準備を整えて吊り上げ搬入に変更する場合がございます。

 

1. 吊り上げ可能な開口部があるかどうか

・ベランダ・バルコニー・大きな窓など、家具を通せる開口部が必要です。
・ 開口部のサイズが家具の梱包サイズよりも十分に大きいかをご確認ください。
・ベランダ・バルコニーの下に家具を仮置きできる場所が必要です。
・雨天時の搬入は危険ですので改めて搬入日時を設定させていただく事になります。

 

２．クレーン車や高所作業車が必要な場合

・建物前の道路幅、電線・街路樹・看板などの障害物の有無。
・隣接する建物との距離や、作業時の安全確保が可能かどうか。
・マンション・集合住宅の場合は管理規約の確認が必須となり、吊り上げ作業の許可、作業時間帯、申請書類の提出などが必要になる場合があります。
クレーン車などを使用して搬入となる場合は、スタッフが丁寧にご説明いたしますでご安心ください。

 

５．まとめ

輸入家具は、日々の暮らしに静かな華やぎと豊かな時間をもたらしてくれる存在です。
その一品がご自宅に無事に届き、末永くご愛用いただけるよう、搬入に関するご確認はとても大切なステップとなります。
「サイズが大きいけれど、ちゃんと入るかしら」
「階段やエレベーターで運べるのか不安」
「もし難しい場合はどうすれば…」
そんなお客様のお気持ちに寄り添いながら、メゾン・ド・マルシェではスタッフが丁寧にご案内をさせていただきます。
ご不安な点がございましたら、どうぞ遠慮なくご相談くださいませ。図面やお写真をご用意いただければ、より具体的なご提案も可能です。

ご来店をお待ちしております。