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まるでホテルのスィートルームのような 千葉S様邸ご紹介 《 那須高原店 》
こんにちは。那須高原店の増田です。
先日私たちは千葉のS様へ商品をお納めに行ってきました。トラックを満杯にしてフルに一日を使った家具やインテリア、カーテンの大口納品でした。
S様がお選びになったお品は主に先日のブログでもご紹介した中世ヨーロッパでつくられた家具を忠実に再現した高級リプロダクション家具『ジャンセン』と以前こちらもご紹介した私がイタリアで作り上げたモビルセディアのソファです。
過去のブログ⇒《ソファ(私の自信作)ご紹介〜イタリアモビルセディア〜》
奥に見えるのが『ルイ16世様式、天板が大理石のチェスト』です。
前回のブログでお伝えしましたが、スタッフには家具の様式を学んでもらっているところです。
この様式は前代のルイ15世様式(ロココ)の装飾を極めた華美なものから、ギリシャ、ローマの芸術をを手本とした新古典主義(ネオクラシシズム)にかわったスタイルです。ネオクラシシズム様式はフランスではルイ16世様式、イギリスではジョージアン様式も強く影響を受けています。
ネオクラシシズムの動きがおこるきっかけは、紀元後79年にヴェスヴィオ噴火によって埋もれてしまった古代のリゾート地ヘルクラネウムやローマ都市のポンペイ。その発掘により当時の建築などが良い状態で発掘されたことによるといわれています。1738年にヘルクラネウム遺跡の発掘調査が始まり、20メートルもの土石流で埋没した古代の高級リゾート地はとても保存状態がよく、ローマ帝国時代の富裕層の生活空間や家財が『タイムカプセル』の様に封印されていたそうです。
この発掘をきっかけに、紀元1世紀のローマ時代の生活や文化が紹介されるようになりました。
間も無くして、ヨーロッパ中で古代ギリシャ、ローマのデザインがブームになり、この様式はネオクラシシズムと呼ばれる様になりました。
様式を見るときにはまず家具の脚を見るとわかりやすいのですが、奥のチェストは足がまっすぐに伸び、脚先に行くほど細くなっています。
このような脚をテーパードレッグと言います。細くて美しい脚ですが、家具の重量を支えることができるのは、材質が良い証。使われている木材はインドネシア政府公認の最高級マホガニーです。
お写真をアップして脚をよーくご覧ください。縦に溝が彫られているのがお分かりでしょうか。こちらはフルーティングと呼ばれる技法です。家具の脚だけではなく、ランプの支柱、コートハンガーなど色々なインテリアにも使われていますので、ご自宅を見まわし当てはまるものがないかぜひ探してみてください。
そして、引き出しの配置などは左右対称(シンメトリー)。この様式には大理石などの石材も用いられるという特徴があります。
よろしければ、弊店のインスタグラムでもこちらのチェストをご紹介していますのでぜひご覧ください。
S様のご自宅、様式の説明ばかりでお写真一枚しかご紹介できませんでした。また後日続きをご紹介してまいります。
それでは、寒かったり、暑かったり気候が安定しませんがどうぞご自愛くださいませ。私もあたたかいお風呂につかって芯から温まりたいと思います。最近愛猫がバスタブのふちに座りに来てくれて、あまりの可愛さにのぼせそうになるのが日課です。
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