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快適な座り心地を見つける: 椅子の構造と素材の解説
~目次~
・椅子の構造に迫る: 家具の魅力を理解するために
・椅子を分解してみると
・座の役割と構造
・背の役割と構造
・脚の役割と構造
・肘の役割と構造
・素材の種類について
・クッション材の選択肢
・衝撃吸収材
椅子の構造に迫る ~家具の魅力を理解するために~
椅子は日常生活で頻繁に使用する家具の一つですが、椅子の構造や素材など、詳細なところまでは知らない方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、椅子の基本的な構造に焦点を当てて、その要素や素材について詳しく見ていきます。
椅子の構造を理解することで、家具選びがさらに楽しくなり、こだわりを持って快適な座り心地と出会うことができるでしょう。
家具の知識は理想の家具と出会う近道と言えます。
椅子を分解してみると
椅子は一般的に「座・背・脚・肘」で構成されています。
座の役割と構造
椅子の「座」とは私たちが座る部分のことで、座り心地などの「快適さ」に大きな影響を与えています。
一般的に座は「座板」と「座枠・台輪」から成り立っており、座板は腰を支える部分、座枠・台輪は座板を支えて強度を保つための枠のことです。
座板は一枚の板ですが、座枠を持つこともあります。 座板や座枠の素材は椅子の快適さやデザインに影響を与え、
クッション材も座り心地に大きく関係しています。
クッション材の厚みや種類によっても座り心地が異なるので、実際に座ってクッション材の厚みや種類を体感してみてください。
背の役割と構造
椅子の「背」は私たちの背中を支え、姿勢を保つために重要な役割を果たしており、
一般的に「笠木」、「背板」、「背柱(背束)」で構成されています。
笠木は背中を支えるための上部フレーム、背板は笠木に取り付けられ、背中に沿う形状を持つ板のこと、背柱(背束)は背板を支える縦の部材を指します。
背の形状や構造は多様で、スポークバックのようなデザインや、シェル構造の背なども存在しています。
素材の選択によっても椅子の印象や快適さがまた違ってくるのです。
脚の役割と構造
椅子の「脚」は、座を支える役割を果たしています。一般的に「前脚」、「後脚」、「貫」などの部材から構成されており、
背と同じく素材によって形状が異なります。
例えば、スチールパイプなどの素材はキャンティレバー構造を持つことがあり、唯一無二の曲線美です。
このように脚のデザインは、椅子全体の安定性と外観に影響を与えます。
肘の役割と構造
椅子によっては、肘掛けと束から成る「肘」が含まれます。肘も椅子のデザインや種類によって異なり、
一部のソファでは肘も枠組みで構成されることがあります。肘は座りながら腕を休めるための重要な部位です。
これらの要素が椅子の基本的なアナトミーを構成し、椅子のデザインや快適さに影響を与えます。
椅子選びにおいてこれらの要素を理解することは、自分の好みやニーズに合った椅子を見つける手助けとなります。
素材の種類について
座面張り材の種類
座の部分の張り加工を施すのが座面張りです。さまざまな素材が使用され、座り心地やデザインに影響を与えています。
繊維織物、皮革、編物、コード張り、籐張り、テープ張りなど、座面張りの種類は多岐にわたります。
クッション材の選択肢
座り心地はクッション材の選択に大きく依存します。ポリウレタンフォームやポリエステルなど適切なクッション材の選択は、
長時間座る場合や特定の用途に合わせてポリウレタンフォームの硬さや柔らかさを選ぶことは重要な要素となります。
衝撃吸収材
衝撃吸収材も椅子の用途やデザインに応じて多種多様な選択肢があり、それらの選択によっても座り心地にも大きな影響を与えています。
コイルスプリングを鋼線にセットし、座面のサイズに合わせて配置するセットスプリング、波形を持つ平たいS字型のスネークスプリングなど、スプリングを用いて衝撃を吸収する方法や、
細いゴムを糸で巻き、それを織って作られるベルト状のウェビングテープや、ジュートや合成繊維を帯状に織ってスプリングの基布とする力布などもあります。
さらに、充填物を覆うために使用され、下張りにも応用される木綿やレーヨンの織物を指す金巾など、さまざまな素材が衝撃吸収材として利用されています。
エピローグ
椅子のデザインと快適さ: 適切な素材の選択が大切
椅子のデザインは外観だけでなく、快適さと機能性にも大きな影響を与えます。
適切な素材の選択は椅子の快適さや長寿命にも寄与するので、いろいろとこだわりを持って椅子を選んでみてください。
この記事を通じてお客様の理想的な椅子を見つける手助けになれば幸いです。