-タロッコ ヴァッカリ- TAROCCO VACCARI社は1956年に
シェイクスピアの「ロミオ&ジュリエット」の舞台として有名な
イタリア北部の都市ヴェローナの近郊で セルジオ・タロッコ氏と
ジョヴァンニ・ヴァッカリ氏によって設立されたイタリアの老舗家具メーカーです。
情熱を持った熟練の職人によって丁寧に仕上げられる象嵌細工は
ウォールナット・メープル・ビーチ材などを使用し、今なお一つ一つ手作業で制作されています。
世界中で高い評価を受け続けているイタリア象嵌は、
緻密な技術と魅力あるデザイン性を持ち合わせた工芸品です。
象嵌(ぞうがん)細工とは 象嵌とは、工芸技法のひとつです。
象は「かたどる」、嵌は「はめる」と言う意味があり、
一つの素材に異質の素材を嵌め込む技法で金工象嵌、木工象嵌、陶象嵌などがあります。
TAROCCO VACCARI社でも用いられている木象嵌は、
薄い木をパズルのように組み合わせ、木の持つ風合い・色合い・木目を生かしながら、
自然の色の濃淡で光と影を表現していく木で出来た絵画のような柄のことをいいます。
とても繊細な装飾でヨーロッパでは昔から家具や楽器の装飾(象嵌)として親しまれてきました。
木象嵌の歴史 人類の永い歴史の中で、
どの時点、どの場所で「象嵌」という技法が産まれたのか、
はっきりとした手掛かりはないものの、オリエント文明の中心、
シリアのダマスカスが発祥の地と言われています。
現存する木象嵌のもっとも古いものは、
エジプトのツタンカーメン王の副葬品であったスツールであり、
カイロのエジプト美術館に展示されています。
この頃にはすでに象嵌の高い技術の確立が見て取れ、この技術が発展し、
その後世界のあちこちで作られるようになった木象嵌は、
あちこちに産地を作り出しながら、それぞれの場で独自の文化を作り上げていきます。
今なお産地として有名な場所は、スペインのトレドや北イタリアで、
主には家具などに代表される高価な装飾品としても有名です。
やがて長い時を経て、木象嵌はシルクロードを通ってこの日本にも伝来します。
正倉院には、飛鳥時代に伝えられた木象嵌の作品が収められております。
クラシック家具と言えば猫脚。とイメージされる方も多いと思いますが、
よく「猫脚」と呼ばれる、クラシック家具らしい曲線デザインの脚。
これは、カブリオールレッグと言って、動物の脚をモチーフにした脚のデザインのことです。
「カブリオール(Cabriole)」とは、フランスのダンス用語で「弾む」とか、
「飛び上がる」という意味で、さらにさかのぼると、
イタリア語のヤギ(Capriola)が飛び跳ねることを意味します。
このカブリオールレッグ、猫脚はTAROCCO VACCARI社の椅子や、
チェストなどにもよく使われています。
※TAROCCO VACCARI社の家具には、重厚感、安定感のある丸脚タイプもございます。
イタリア伝統工芸の木象嵌が贅沢に施され、
バロック様式をルーツにした華やかな装飾やカーブを取り入れた
上品なフォルムが魅力的なTAROCCO VACCARI社の家具は
メゾン・ド・マルシェ全店で展示販売中です。