こんにちは。FC加盟店オーナーの増田です。
先日から３度目のご紹介となる那須にあるアメリカンハウスS邸。奥様がウィリアムモリスのカーテン生地をご購入くださり、自作で素敵なチェアカバーを製作されました。

ウィリアム・モリスの代表的作といえば？
多くの人が、まず思い浮かべるのがいちご泥棒ではないでしょうか。
イングランド南部にあるウェスト・オックスフォードシャーのコッツウォルズの村 ケルムスコットにあるマナーハウス「ケルムスコット・マナー」。モリス一家の憩いの場であったまさに『地上の楽園』。
モリスが提唱した「アーツ・アンド・クラフツ運動」の発想の原点となったマナーハウスです。
モリスはケルムスコット・マナーの庭や周囲の風景から多くのインスピレーションを受け、そこから多くのデザインを生み出しましたが、いちご泥棒もその一つです。季節は春。モリスは、美しいケルムスコットマナーの庭で大切に苺を育てていました。ようやくその苺を収穫できる！と思っていたら、美味しそうな苺の香りにそそられてか、小鳥がやってきました。
なんと！小鳥はその苺をついばみ始めたのです。モリスは小鳥を追い払ったのでしょうか？いやきっと、見守ってあげたに違いありません。大切に育てた苺を食べられてしまったのは悲しいけど、その姿に愛おしさを感じたのでしょう。この光景をデザインにしたのです。それが、いちご泥棒の誕生です。作品の名前に「泥棒」と付けたことに、皮肉を混じえているのようにも思えますが。モリスの心の優しさを感じることができます。

弊店ではウィリアムモリスのアイテムを数多く販売しております。ぜひ見にいらしてください。