こんにちは。那須高原店店長 増田です。
先日、顧客様のT様がコレクションされているビスクドールに合わせられる小物をお探しにご来店くださいました。

あれこれ商品をご覧いただき、今回はイタリア絵付けの小家具をご購入となりました。

後日、小家具とビスクドールを飾られたお写真を拝見して、ビスクドールのまるで生きているようなお顔、美しいドレス、ご令嬢の暮らしのような小物の数々に私もすっかり魅了されてしまいました。
これはブログに掲載し、ぜひ皆様にもビスクドールの世界をご紹介したいと思い、題材にさせていただきました。

顧客様が、空色のチェストを見て物語を考えてくださいましたのでまずはそちらのご紹介します。

題名　カモミーユちゃんの不思議なチェスト

カモミーユちゃんが、お友達とのお茶の時間が終わって自分のお部屋に戻ると、お部屋に見たことがない綺麗な色のチェストを見つけました。

今日のお空の色のようなチェストです。

熊のぼんぼん先生と「何かしら？」と眺めていると突然引き出しが開いて・・・。
中から子羊が現れて、カモミーユちゃんはビックリしました。

なんと空色のチェストの引き出しは不思議の国と繋がっていて、子羊ちゃんは不思議の世界からやってきたのです。

そんなお話がうかんでくる可愛いチェストです。
あしたも空色のチェストから何が出てくるのか楽しみ。チェストを開ける時をわくわくして待っています。
終わり

カモミーユちゃんのお話いかがでしたか？。
このようにビスクドールの世界を楽しまれているT様。奥深いビスクドールの歴史などを拝聴し、ヨーロッパの昔の慣習、美的センスや価値感、私も大変勉強になりました。

他にもコレクションのお写真を頂戴しましたのでお目に入れます。
ジュモー工房　後期の作品。後頭部にサイズの号数のみが刻まれている。通称ノーマークのジュモー。48cm8号サイズ。
背景に写っているユニコーンは弊店でご購入いただいたアールドリス（フランス）のクッション。
ドレスはイギリスの工房で製作されたもの。アンティーク素材のシルク使用。ウィックは人毛。

ジュモー工房　1880～90年頃製作
Depose Tete Jumeau
ドレスはビスクドール専門の作家作

ジュモー工房　1880～90年頃製作
Depose Tete Jumeau
ドレス・ボネ　エドワード時代のアンティークレース・アンティーク生地使用。

ドレス・コーラルピンクのジャケットもアンティーク1880～1890年

髪飾り　T様自作。染色からされたお品（都染め）レース・アンティーク
洋服・アンティークシルク　刺繍・手仕事
プチポワンでおめかし中（プチポワンとはフランス語で細かい刺繍の意味）
クッションとランプは弊店でご購入。

ドレス　人用ベビー洗礼用の服（パリ・アンティーク）

帽子・ヴィンテージオーガンジー使用。作家作。

ジュモー工房　後期　後頭部にXマークの刻印。
通称Xマークのジュモー。
Xマークのジュモーは百貨店に出すために作られたドールが多く、お顔立ちが美しいと言われている。
ウィッグ　人毛
うさぎのぬいぐるみ　シュタイフ（ドイツ）
くまのぬいぐるみ　ハーマン（ドイツ）

T様はドール達のために、お着物を仕立てられていて、お雛様やお正月に着せるそうです。
お着物姿のビスクドール、初めて拝見いたしましたが、こちらも素敵ですね。

以上　ビスクドールの世界はいかがでしたでしょうか。

世界の国々で信仰を目的としたものや、玩具としてなど人類の歩みとともに私たちの生活に関わってきたきたお人形。

そのなかでもビスクドールは19世紀のフランス・ドイツで貴族に愛され、1世紀にも満たない短い期間に黄金期を迎え、衰退したものです。

それから100年以上経過した現代でも、人々を魅了するビスクドール達。

私もT様のおかげで、ビスクドールの魅力を再認識することができました。

また1つお客様の影響で頭の引き出しが増えました。

是非那須へお出かけの際は、私の頭のこの引き出しを開けてみてください。も

しかしたら、カモミーユちゃんが持っているチェストと同じで不思議の国に繋がっているかもしれません。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

メゾン・ド・マルシェ那須高原店の店舗情報はこちら ⇒　《 店舗情報 》